2月9日には、日本や世界でさまざまな歴史的な出来事がありました。
本記事では、日本史・世界史・現代のニュースの視点から、2月9日を振り返ります。
2月9日の日本史の出来事
2月9日に日本国内で起きた歴史的な出来事を紹介します。
1588年2月9日:室町幕府第15代将軍の足利義昭が将軍職を退く
1588年2月9日(天正16年1月13日)、室町幕府の第15代将軍である足利義昭(あしかが よしあき)は、官職を辞し、朝廷から准三宮(じゅさんぐう)の待遇を受けました。
足利義昭は、織田信長によって1573年に京都を追放されましたが、その後も将軍の地位にあり続けました。
しかし、1588年に官職を辞したことで、正式に将軍職を退くこととなりました。
この出来事をもって、室町幕府の正式な終焉とする見方もあります。
准三宮とは、皇族に準じた高い待遇を意味し、義昭はその後も豊臣秀吉から貴人として遇されました。
1936年2月9日:日本初のプロ野球の試合が行われる
1936年2月9日、名古屋市の鳴海球場で、日本初のプロ野球チーム同士の試合が行われました。
対戦したのは、東京巨人軍(現在の読売ジャイアンツ)と名古屋金鯱軍(きんこぐん)です。
試合は、金鯱軍が初回に2点を先制し、2回には巨人のエース・沢村栄治投手から3点を追加しました。
最終的に、金鯱軍が10対3で勝利を収めました。
この試合は、巨人軍のアメリカ遠征の壮行試合として行われ、非公式戦でしたが、日本のプロ野球史における重要な一戦となりました。
鳴海球場は、当時「東の神宮、西の甲子園」に対抗して建設された球場で、プロ野球の黎明期において重要な役割を果たしました。

鳴海球場の跡地は現在、自動車学校になってます。
2月9日の世界史の出来事
2月9日に世界各地で起きた歴史的な出来事を紹介します。
1895年2月9日:バレーボールが考案される
1895年2月9日、アメリカの体育教師ウィリアム・G・モーガンは、新しい室内スポーツ「バレーボール」を考案しました。
当初、この競技は「ミントネット」と呼ばれていました。
モーガンは、バスケットボールが激しいスポーツであると感じ、誰もが楽しめる運動を目指してバレーボールを作り出しました。
バレーボールは、ネットを挟んでボールを打ち合うシンプルなルールが特徴です。
この新しいスポーツは、YMCAを通じてアメリカ全土に広まりました。
その後、世界中に普及し、現在では多くの人々に親しまれるスポーツとなっています。



バレーボールって意外と新しいのね。
2月9日の現代の出来事
近年の2月9日に起こったニュースを紹介します。
1969年2月9日:ジャンボジェット機・ボーイング747初飛行
1969年2月9日、アメリカのボーイング社が開発した大型旅客機「ボーイング747」が初飛行を行いました。
この機体は、その大きさから「ジャンボジェット」や「空の女王」と呼ばれています。
ボーイング747は、世界初の双通路(ワイドボディ)旅客機として設計され、当時の旅客機と比べて、はるかに多くの乗客を運ぶことができました。
また、前方の上部に2階部分がある独特のデザインも特徴的です。
このデザインは、貨物機としての利用も考慮されたものでした。
ボーイング747は、その後も多くの航空会社で採用され、長い間、世界中の空を飛び続けました。
2001年2月9日:えひめ丸事故
2001年2月9日(現地時間)、アメリカ・ハワイ州オアフ島沖で、愛媛県立宇和島水産高等学校の実習船「えひめ丸」が、アメリカ海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」と衝突しました。
この事故により、乗船していた35名のうち、教員・乗組員5名と生徒4名の計9名が行方不明となりました。
事故当時、グリーンビルは緊急浮上訓練を行っており、その際に「えひめ丸」と衝突したとされています。
衝突後、「えひめ丸」は約5分で沈没しました。
この事故を受け、アメリカ政府は謝罪し、捜索や引き揚げ作業が行われました。
その後、船体の引き揚げや遺体の捜索が行われ、8名の遺体が収容されましたが、1名は未だ行方不明のままです。
この事故は、日米間で大きな議論を呼び、海上での安全確保の重要性が再認識されるきっかけとなりました。
2月9日の出来事 まとめ
2月9日を振り返ると、日本史・世界史・現代のさまざまな出来事がありました。
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